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2022年03月01日

ウクライナでのロシアの軍事行動にあたっての世界民青連の声明

ウクライナでのロシア連邦軍の軍事行動にあたって、世界民青連の声明を紹介します。

戦争の原因と責任は帝国主義にある
 ウクライナにおけるロシアによる軍事行動の開始という事態にあたり、まず私たちはこの紛争が今に始まったものではないという事実に留意しなければなりません。長きにわたり、アメリカ合衆国、NATO、EUは、ウクライナをロシアに圧力を加える手段として利用し続け、地域への影響、市場、天然資源、エネルギー計画、輸送手段などを焦点とした敵対を先鋭化させています。2014年のネオ・ファシストによるクーデターへの支援は帝国主義的な戦略の好例でした。
 アメリカ合衆国、NATO、EUはウクライナをNATOに加入させる手続きを着実に進めています。ウクライナからロシアの影響を遠ざけ、ロシアを包囲するためのあやつり人形としての役割を担わせています。ロシアに対抗するためのNATOの基本方針は、天然資源をめぐる緊張や、帝国主義の利益の確保のための軍事的手段の拡大のように、さまざまな形で対立を助長するものです。
 一方、ロシア大統領府は、ウクライナ、ドネツク、ルガンスクに関するこの間の状況をめぐり、かつてのソ連邦に責任を押し付ける声明(明確な反共産主義的な意図をともなった内容)を発しています。しかし、ソ連邦はこの問題に何の関係もありません。それどころか、私たちは、社会主義世界体制が解体された後に現れたさまざまな問題を、かつての社会主義国、民主主義国が、階級的・同志的な関係にもとづいて克服していた数多くの実例を見ることができます。しかし、資本主義の復活は、労働者や人民が勝ち取った成果の破壊を意味しました。そして、ソ連邦で平和に暮らしていた人々を階級的搾取と帝国主義戦争にさらされる時代へと押し戻したのです。
 ここ数年、帝国主義の影響下にあるウクライナによるミンスク合意への違反が繰り返され、人々の苦難がもたらされていました。この違反は、大国間の衝突と、アメリカ合衆国、NATO、EUに支援されているウクライナによる攻撃という形で表面化しています。この紛争の発生以来、多くの人々が故郷を追われ、避難先を求めています。
 世界民青連は、現在起きているロシアによる軍事行動の中止と、ここ数日の事態に至る以前にすでに発生していたすべての攻撃を終了させることを求めます。加えて、緊張を強めるあらゆる形の策動を拒否します。私たちは帝国主義諸国が実施しようとしている制裁措置に反対です。これらの措置によって苦しめられるのは、ほかならぬ労働者階級です。私たちは、人民の意志を反映した、青年と人民の利益にもとづく、政治的かつ平和的な解決を求めます。
 世界の人民と青年たちは、目下の状況から何らの利益を得ることもありません。私たちは反帝国主義的な青年による、帝国主義に反対する世界各地のたたかいに連帯を表明します。それは、EUやNATOといった帝国主義同盟の解散・解体を求めるものです。私たちは、NATO諸国の軍事行動への参加、後方支援、基地の提供、さらに政治的・経済的な支援も含めた支配階級への協力に反対します。
 戦争に反対し、資本主義の独占段階である帝国主義を終わらせるたたかいは、私たちの最大の課題です。私たちは搾取とあらゆる形の圧政から解放された社会、いつまでも続く平和を訴えなければなりません。
 2022年2月26日 世界民主青年連盟

ウクライナでのロシアの軍事行動にあたっての世界民青連の声明
上の写真は2013年12月にエクアドルの首都キト市で開催された世界青年学生祭典の開会式でのウクライナ代表団の仲間たちです。
彼らは2014年以降、クーデターで成立したポロシェンコ政権の下で活動を禁止され、現在に至るまで地下活動を余儀なくされています。


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Posted by 平和友好祭 at 14:55│Comments(0)政治問題国際連帯
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