反帝連帯・平和・友情

いろいろドタバタ忙しくて遅くなりましたが、5月17日（金）～21日（火）に開催した「第20回被戦地オキナワ青年の旅」の報告です。
今回は全国から、自治労、私鉄総連、林野労組、国労、JP労組、日教組など32人が参加しました。

◆17日（金）

初日は那覇空港に集合して、バスで国道58号線を北上し、那覇軍港、キャンプキンザー、普天間基地大山ゲート、キャンプフォスター、キャンプレスターなどを車窓から見ながら「道の駅かでな」まで移動しました。
あいにくの大雨で「道の駅かでな」の展望台から嘉手納基地をゆっくり視察…とはいきませんでしたが、町の面積の83％が米軍用地となっている嘉手納町の現状など、実際に見ることで実感できました。


宿泊は沖縄市内のホテルです。チェックインの後、会議室で結団式を行いました。
1フィート運動のDVDで沖縄戦の学習、沖縄の基地問題の概要についてまなびました。


結団式の後は居酒屋さんで夕食交流。各参加者から自己紹介を行いました。初対面の仲間が多いのですが、みんなすぐに仲良くなれました。飛行機で考えたという一発芸も飛び出しました。


2次会では市内の民謡酒場に行ったグループも。

◆18日（土）
この日は、沖縄戦の経過をたどりながら学習を深めました。


まず、嘉数高台の展望台から海兵隊普天間基地を視察しました。市街地のど真ん中にある基地の状況がよく分かりました。


その後、首里城へ。でも、目的は首里城観光ではありません。


首里城地下にあった沖縄戦の際の地下司令部壕跡の入口です。大阪市の橋下市長の「慰安婦」発言や歴史認識の問題もあわせてまなびました。


その後、南部まで移動し、アブチラガマ追体験。沖縄戦の際に野戦病院となったところです。ここに避難した地元の人々もたくさんなくなった場所です。


昼ごはんの後はひめゆり資料館へ。沖縄戦で犠牲になった学徒隊の方々を思って献花する仲間たちです。
資料館やアブチラガマの追体験を通じて、戦争で犠牲になったのは誰なのかをまなびました。


最後は荒崎海岸へ。「ひめゆり学徒隊終焉の地」と岩に刻まれていました。


夕方は分散会と沖縄大学の仲間たちも交えての交流です。
福島から参加した病院職場の仲間から、原発事故後の職場実態の報告を受けました。また、沖縄大学の仲間たちからはこの間のオスプレイ配備反対の取り組みについて報告がありました。同じ世代の仲間ががんばっていることに触れて、みんな元気をもらいました。

◆19日（日）
大雨の中で5・15平和行進の最終日に参加しました。


1973年5月15日の「復帰」の日も大雨のなかでデモが行われたそうです。沿道の年配の女性から「私たちも若いころに復帰運動でデモ行進したのよ。今はもうたくさん歩けないから、若い人たちにがんばってほしい」と声をかけていただきました。


雨にも負けずシュプレヒコールします。みんなけっこう元気でした。開き直って守るものがなくなると強いです。


平和行進の到着地点は宜野湾市海浜公園の野外音楽堂。日音協、沖音協のみなさんや県内のアーティストのみなさんが素晴らしい演奏で出迎えてくれました。


「平和とくらしを守る県民大会」が始まるころには再び大雨に。



最後に団結ガンバロー。
この後のびしょ濡れの集合写真で事務局のカメラが不調になりました。
夕食は沖縄市内のステーキ屋さんに行き、肉と酒で3日間の疲れをいやしました。カメラが不調なのでおいしそうな写真はありません。

◆20日（月）

短時間でしたが早朝に普天間基地のゲート前の抗議行動を激励。「激励」と言っても、こちらが抗議を続けるみなさんの行動からまなばせてもらったというのが実際です。


午前中は辺野古へ。みんなでちょっと水遊びさせてもらいました。


ヘリ基地反対協の代表委員である安次富さんからこの間の報告と今後の運動の課題提起をいただきました。この日はキャンプシュワブから実弾演習の音が聞こえていました。


昼ごはんは辺野古のかっか食堂。定食がおいしいです。


マングローブ林が美しい慶佐次で小休止。



午後は高江でヘリパッドいらない住民の会のみなさんと交流しました。大宜味村の「9条の会」の方に対馬丸に乗船していて生還された方がおり、お話をうかがいました。
各参加者からも一言ずつ、沖縄でまなんだこと、感じたことを報告しました。交流している間にも、米軍のトラックがすぐ脇を何台も通過し、すぐ上をCH46ヘリが飛んでいきました。
普天間、辺野古、高江と、沖縄の仲間たちのたたかいに勇気付けられた1日となりました。「本土」に戻っても、職場や労働組合や地域で反戦平和のたたかいをがんばろうと決意しました。


この日の宿泊は名護市内です。夕日の美しいビーチで泳いだ仲間もいました。


夜はホテルのテラスでバーベキュー。最後の夜を惜しみつつ、みんなで交流しました。

◆21日（火）

「旅」の締めくくりの解団式です。最年少の19歳の仲間の音頭で団結ガンバロー。


沖縄の仲間たちにあてた檄布に激励のメッセージを書き込みました。

4泊5日の日程でみんな成長し、たくましくなりました。労働運動や反戦平和運動の強化の重要性や意義も確認できました。
各県や労組のみなさんには、詳細はニュースなどでお返しします。