中野区平和資料展示室を見学

平和友好祭

2023年04月25日 23:31

統一自治体選挙が終わりました。平和友好祭で取り組んでいる反核平和の火リレーでは、各自治体に平和行政推進、非核自治体宣言の採択を呼びかけています。
平和に関連する資料室や資料館を持っている自治体もあります。ということで、東京都中野区の平和資料展示室に行ってみました。


西武新宿線の沼袋駅から徒歩5分ほどで到着する平和の森公園にある中野区立総合体育館の1階に「平和資料展示室」があります。


全体はこんな感じです。思ったよりこじんまりしていました。事務局が訪れたときは、お母さんと女の子が平和のメッセージを記入しているところでした。


主な展示内容は、戦時中の生活、中野区の空襲被害、広島・長崎への原爆投下でした。


中野区の市街地も空襲で大きな被害を受けたことが分かります。


中野区の平和行政のあゆみについても解説がありました。


子どもたちが書いた平和な未来に向けたメッセージが展示されています。


広島の原爆供養塔の納骨者名簿が展示されていました。今も肉親さがしが続いています。


子どもたちや区民が読めるように、平和に関する書籍も置かれています。

中野区は「憲法を生かそう くらしに 中野のまちに」というスローガンを掲げています。
2022年は「憲法擁護・非核都市宣言」から40周年だったそうです。以下が「宣言」の文言です。

まちには こどもの笑顔がある
ひろばには 若者の歌がある
ここには 私たちのくらしがある

海を越えた かなたにも
同じ人間の くらしがある

いま 地球をおおう 核兵器は
あらゆる いのちの営みを
この しあわせを 奪い去る

私たちの憲法は
くらしを守り 自由を守り
恒久の平和を誓う

私たちは この憲法を大切にし
世界中の人びとと 手をつなぎ
核をもつ すべての国に
核兵器をすてよ と 訴える

この区民の声を
憲法擁護・非核宣言都市 中野区の
宣言とする


資料室に置かれていた「憲法擁護・非核宣言都市」に関するリーフレットの説明には次のようにあります。1982年の世界的な反核運動のうねりがいかに大きかったのかを感じさせられました。
「この宣言は、11973名の署名を集めて中野区議会に提出された、憲法擁護と非核都市宣言を求める請願が、1982年6月、第2回定例会において採択されたことにより生まれたものです。また、1990年4月には、宣言に基づく平和行政を推進するために、「中野区における平和行政の基本に関する条例」を制定しました。


展示室には、昨年2月のロシアによるウクライナへの侵攻の開始時にロシア連邦大統領あてに送られた抗議文も掲示されていました。

中野区の平和の森公園は、広大でみどりが深く、その名の通りとても平和な場所です。事務局も子どもと一緒にときどきボール遊びで利用しています(親子づれをターゲットにしている自粛警察にからまれて、2回ほど不愉快な経験をしましたが…)。
みなさんも、各自治体の平和行政や非核自治体宣言について調べてみてはいかがでしょうか。

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