追悼・坂本龍一さん
音楽家の坂本龍一さんが3月28日に71歳で死去との報道がありました。YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のテクノポップや数々の映画音楽は世界的に有名です。そして、「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人となり、さらに日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める運動にも関わらるなど、反核運動の先頭にも立っていました。
この写真は2012年7月6日に、首相官邸前で原発再稼働反対の大規模な行動が行われた際の坂本龍一さんです。
この日はたくさんの人々が国会周辺に駆けつけ、ついには路上にまで再稼働反対を訴える人の波が溢れ出しました。
事務局的には、YMOですぐに思い出すのは「君に、胸キュン。」です。大学生の頃、アパートの隣の部屋に住んでいた女の子に教えてもらいました。この頃はすでにYMOが活動休止してからかなり経っていましたが、多くのファンがいました。
ちなみに「胸キュン」という言葉が一般に使われるようになったのは、この曲がきっかけだったとか。知らんけど。
坂本龍一さんのおつれあいだった矢野顕子さんの「春先小紅」もステキな歌です。華やかでどこか不思議なテクノポップの楽曲の数々は、今から振り返れば1980年代の日本資本主義の絶頂期の到来を告げる鐘だったのかも知れませんね。
坂本龍一さんが手がけた映画音楽で、もっとも印象に残っているのは「戦場のメリークリスマス」です。坂本龍一さんご自身も「ヨノイ大佐」として出演しています。ビートたけしさん演じる「ハラ軍曹」による衝撃のラストシーンから続くエンディングロールの背景に流れる音楽は多くの人々の脳裏に残っているはずです。
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