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2017年10月31日

第19回世界青年学生祭典最終宣言

10月21日にソチで発表された第19回世界青年学生祭典の最終宣言を紹介します。急いで和訳したので誤記、不自然な表現があると思いますが、ご了承ください。

「平和、連帯、社会正義のため、我々は帝国主義とたたかう~過去にまなび、未来を切り拓こう」というスローガンのもと、2017年10月14日から22日にロシアのソチに150カ国以上の国々から集った20000人以上の青年の代表は以下のように宣言する。
我々はロシアの人々、とりわけ青年たちと、熱狂的に第19回世界祭典を迎えた人々、世界中の帝国主義に妥協しない何千人もの青年たちを受け入れた人々に敬意を表する。私たちは、ちょうど100年前、1917年の10月革命を頂点とするロシアの人々の歴史的なたたかい、その栄光ある革命的伝統を記憶にとどめている。それは、人間による人間に対する搾取のない、新しい、より優れた社会の建設が可能であることを示した。さらに、ナチス・ファシズムに抵抗する世界の人々の抵抗の最前線にソ連邦が立ち、平和と正義と社会進歩のためにたたかったことも強調せねばならない。我々は第2次大戦でファシズム打倒のために最も多くの犠牲を余儀なくされた国に集っている。ここで、進歩的、共産主義的、反ファシズム的、民主主義的力を支持し、自由を求める人々の意志が、資本主義のしくみが生み出したファシズムを打ち砕いた。
我々は、残忍なファシストによる血にまみれた大虐殺を終わらせるためにその命を投げ出した、たくさんの青年と女性を含む何百万の人々、とりわけ多くの犠牲を出したソ連邦の人々に感謝する。今日においても、ロシアの人々と青年たちは、帝国主義による脅威と干渉に抗し、平和を守り、ファシズムの再興を拒否するといった形で、強い反ファシズム感情を有している。我々は、70年間に渡って継続されてきた世界最大の反ファシズムの取り組みに世界の隅々から結集した。我々は、これまでの祭典の受け入れ国、とりわけ1957年と1985年の二度にわたって世界祭典を受け入れ、その成功に献身する伝統を持つソ連邦の人々に深い感謝をささげる。
反帝国主義的、進歩的、革命的青年は、第19回世界青年学生祭典には、シオニスト、ファシスト、反動的勢力が入り込む余地がないことを再確認する。平和と連帯と社会正義を求める祭典運動の、反ファシズム的、反帝国主義的、反植民地主義的性格の防衛において世界民主青年連盟が主導的役割を引き受ける。
加えて、第19回世界青年学生祭典は、その生命を帝国主義との闘争、つまり社会正義、平和、人民の主権、独立、民主主義、自由という理想を実現するための闘争に捧げた青年達への感謝の表現でもある。エルネスト・チェ・ゲバラ、フィデル・カストロ、モハメド・アブデラシス、ロバート・ガブリエル・ムガベのような、反帝国主義のたたかいに決定的な足跡を残した人々を第19回祭典に参加した青年は記憶にとどめている。
1947年にプラハで開催された第1回世界青年学生祭典は、世界民主青年連盟に栄誉ある70年という歴史的な歩みにおいて進むべき道を示した。この歩みの下で、祭典は世界の反帝国主義闘争に関わる青年たちに手がかりを提供する最大の集会として開催され続けた。この70年、祭典は人々の主権と大義に対する攻撃、攻撃的干渉、占領、戦争、ファシズム、独裁、植民地主義に対する抵抗のとりでであった。それは、教育を受ける権利、全ての人々の教育、権利を伴う労働、健康、スポーツとレクリエーションのための闘争の討論の場であった。青年が彼らの必要を満たす社会に生きられるようにするため、人民の搾取、圧迫、攻撃を終わらせるための討論の場でもあった。
世界青年学生祭典は、文化的・政治的な前進、経験の交流、創造的な事業への参加のための討論の場でもあった。人々の友情と連帯の強化こそがその要である。そこで行われるセミナー、講義、分科会は今日の青年のたたかいを強化することができる。
世界中の青年たちに呼びかける。2013年12月にキトで開催された第18回世界青年学生祭典以来、地球のあらゆる場所で、政治、経済、軍事、文化のいずれの段階においても帝国主義の攻勢が強まっています。独占資本の必要に応じた国境と市場の再編、天然資源の操作のため、帝国主義とそれぞれの国における支配階級による競争と矛盾の増大がもたらされています。この競争は、地球上に前例のない軍事力の増大をもたらし、軍事的緊張の温床となり、悲惨な貧困の下で難民としての生活を人々に強いている。同時に、世界をその覇権の下に支配しようとするアメリカ合衆国とその同盟国による軍事力の増大と核兵器による災害の危険性は消え去っていない。
彼らの影響力と利潤の増大を目的とする帝国主義は、どんな罪を犯すこともためらわない。彼らは人権や「正義」の名の下にあらゆる手段で他国の領土を侵し、国家の独立と主権を侵害している。国際法や国連憲章に対する恣意的な示威行動は、アメリカ合衆国やEUと同盟国によるその覇権の確保やNATOによる攻撃として行われている。
中東の人々は、パレスチナへのシオニストの占領を通じた資源や国境の再編を援助する宗教主義勢力の内紛の継続、シリアに対する戦争の被害を被っている。ワルシャワで2016年夏に行われたサミットの決議に示されているように、NATOを通じたEUの軍事的な行動は恒久的になっている。暴力的な手段を用いる反人民的な政府の支援というNATOの帝国主義的な本質は危機を深刻化させている。ラテンアメリカの人々に対する攻撃は、帝国主義的な干渉、経済制裁、不安定化と妨害といった手段によって強められている。アフリカの人々は長年にわたって新植民地主義の下で搾取、貧困、辺境化、そして民族、宗教、人種差別的紛争に苦しめられている。アフリカで最後の植民地である西サハラに見られるように、国家の独立と主権に対する攻撃は、他のアフリカの国々でも同様に行われている。アジア太平洋地域では、多国籍企業による搾取が強められ、人々は戦争と核兵器の深刻な脅威に直面している。
独占資本による支配としての今日の帝国主義の特徴は、様々な段階での反動的な政策の促進である。戦争としてだけでなく、経済的・政治的な手段による攻撃がある。愛国主義、人種差別、排外主義は世論を操作しようとする試みのほんの一例に過ぎない。反動的、ファシスト的、極右的勢力に対する支援や容認や関与は、人々の抵抗を沈黙させ、抑圧し、弱体化させる帝国主義の狙いのもとで行われている。その文脈の下で、市民の監視や大衆運動の禁止が実行されている。同時に、共産主義とファシズムと同列に扱うという、歴史を無視した宣伝がEUにおいて行われている。
第19回世界祭典は世界の青年たちに訴える。それぞれの国で労働者や青年の権利を獲得するための闘争の強化を呼びかけ、帝国主義による戦争と占領に抗して平和と軍縮を求める運動に参加し、地域と国際的規模のたたかいを強めよう。我々は反動的傾向とファシズムへの抵抗の組織化を訴える。我々は反共産主義を拒否し、世界祭典が常にそうであったように、人々が自己決定に基づいて発展の方法を選択し、最終的にはNATOの解消と解散を求める人民の権利を擁護する。我々は帝国主義による核の脅威と経済制裁に直面する人々、とりわけアメリカ合衆国の脅迫を受ける朝鮮の人々への支持と連帯を表明する。あわせて、人民の独立と主権、平和、自由を求めて貧困、失業、搾取、戦争の危機に抵抗する人々を支持する。
青年たちよ。資本主義経済の危機はただ帝国主義の攻撃だけでなく、社会的不平等、貧困と欠乏の著しい増大をももたらしている。世界のもっとも富める1パーセントが世界の富の50パーセントをほしいままにしている。開発と競争の名の下に労働者と青年に悲劇的な結末がもたらされている。真に公正な開発の下では不公平な世界は存在しえない。失業は何百万もの青年への恒常的な負担をもたらし、危険な仕事や一時的な雇用は耐え難いものになっている。社会的、労働者的な権利は奪い去られている。女性、子どもたち、移民やそのほかの社会集団は様々な国で奴隷状態に置かれている。医療、教育、文化は急速に商業化され、権利は一部の特権と化している。教育は総合的な知識や社会への批判的精神を養うものではなく、資本と市場に従属させられている。環境は利潤追求の犠牲にされている。ごく一部の特権的な資本の利潤の最大化のために労働者や人民の要求は打ち砕かれ、反大衆的な政策が行われている。
第19回世界祭典は、目前の不公正で搾取的なしくみに妥協しないことを訴える。世界のあらゆる場所で青年が抵抗し、たたかい、警告しなければならない。我々は学生と労働者のたたかいとともにある。職場、大学、学校での、権利をともなう尊厳のある労働を求める青年たち、自由で民主的で無償の教育を求める学生たちのたたかいを支える。第19回世界祭典がこれらのたたかいに寄与することを固く信じて疑わない。労働者とともにたたかい、権利と成果を得よう。
第19回世界祭典は、大10月社会主義革命から100周年という、世界祭典運動、反帝国主義運動の節目にあわせて開催された。祭典は、圧迫、搾取、不正に立ち向かう何百万もの人々に、世界中で新しい歴史と社会をつかみ取る道を示している。10月革命は、労働者のファシズムと植民地主義と帝国主義に抗する運動に決定的な貢献をなした。労働者と人民に対して、人間性に基づく社会発展と前進を提起した。ナチズム・ファシズムに対する決定的な勝利に加え、ソ連邦は多くの人々に自由と独立を得るために、不自由で抑圧的な植民地制度を崩壊させるうえで多くの貢献をなした。
我々は人類の歴史の金字塔である1917年の大10月革命を記念するロシアの人々の声に加わる。10月革命に続く日々は、帝国主義を打倒するだけでなく、人民が権力をその手に握った確固たる証である。
青年たちよ。独占の利害に基づく攻撃と搾取のしくみとしての帝国主義についての理解が求められている。帝国主義を打ち倒すたたかいを強化し、結合しよう。帝国主義の脅威と勢力に対して自らの発展を勝ちとる人々の民主的権利を支持する。我々の反映と幸福は人種や性別などあらゆる差別、環境破壊、失業と搾取、貧困、戦争を生み出すしくみの下では得られない。
これらはただ抵抗であるだけなく、建設的な性格を持っている。我々のたたかいは新しい社会をこの地球上にどう建設するかを視野に入れなければならない。地球上で我々がいかに生き残るか、それは人間性と自然環境の破壊、搾取と抑圧を終わらせることであり、科学技術の成果を一部の特権階級ではなく人類の利益にかなうものにすることであり、進歩、社会正義、友情、連帯、平等、平和な世界を構想することである。それは労働者が生み出した富を彼ら自身のために用いることである。10月革命から100年、反帝国主義のたたかいは必要性を増している。
我々は最後の勝利まで反帝国主義のたたかいの国際的な協力を追求する。世界民主青年連盟、世界平和会議、世界労連、国際民主女性連盟との結び付きを強める。世界祭典の理想とともに前進し、世界の青年たちが独占資本の世界支配のしくみとしての帝国主義からの解放を勝ち取り、ともに平和と連帯に基づく未来の建設者となることを訴える。帝国主義は強大に見えるが、無敵ではない!
平和、連帯、社会正義のため、我々は帝国主義に抗してたたかう―過去にまなび、未来を切り拓く!
第19回世界祭典万歳、人民の友情万歳、世界の反帝国主義運動万歳!

第19回世界青年学生祭典最終宣言




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Posted by 平和友好祭 at 14:41│Comments(0)青年共闘運動国際連帯
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