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2014年10月01日

第39回平和友好祭中央祭典アピール

はや一週間が過ぎてしまいましたが、9月23日の第39回平和友好祭中央祭典の集約集会で採択された祭典アピールです。神奈川県実行委員会の青年部のみなさんが朝5時までかかってつくり上げた力作です。

第39回平和友好祭中央祭典アピール

 24都道府県から結集した14産別4団体170人の全国の青年女性は、ここ神奈川で開催された第39回平和友好祭中央祭典において、講演やフィールドワーク、仲間の報告を通じて多くのことをまなび、職場へと持ち帰ることを確認した。
講演では、イラク戦争で米軍が民衆に行ってきた非人道的な行為が明らかとなった。人道支援を目的としてイラクとクウェートに派遣されたはずの自衛隊は、実際にはその活動の多くが米軍の輸送に割かれ、間接的に戦争に加担していた事実を知った。
パネルディスカッションでは基地に関する様々な意見を聞いて、一筋縄では解決できない基地問題の難しさを痛感させられた。構成詩では、平和問題に対する私たちの無知・無関心が日本を再び戦争へ向かわせてしまう危険性が示され、私たち青年が仲間に声掛けを続けることの大切さを確認した。
フィールドワークでは、二つのコースに分かれて学習を行った。
基地問題コースでは、戦闘機が部品を落とす、爆音を撒き散らす、墜落する不安があっても、基地周辺で生活する住民は日々の暮らしを放棄できない現実を知った。また、横須賀の原子力空母は放射能汚染事故を起こす恐れがあり、安全とは程遠い状況にある。私たちには今後も基地があることの危険性を全国に発信する取り組みが求められている。
国際連帯コースでは、外国人労働者の課題と朝鮮学校の実情を学んだ。外国人労働者が年休取得や社会保障など本来なら労働者に必ず与えられるべき権利もない状態に置かれ、日本ではたらく労働者が抱える様々な雇用問題を集中的に抱え込まされていることが明らかになった。
日本人と外国人という違いだけでなく、労働者を分断する様々な賃金や働き方の格差をなくすために、さらなる学習と団結を強めることが課題となった。
日本社会では在日朝鮮人をはじめとする外国籍の人々への差別が繰り返し行われてきた歴史を持っている。私たちは朝鮮学校の生徒たちの厳しい現実を乗り越えようとする健気な姿に接し、交流を通じて正しい知識・認識を身に着け、日朝青年の連帯強化に向けた課題と展望を見出せた。何より、自分の目で見て聞いて判断する大切さをまなんだ。
いずれの取り組みからも、現在の社会の仕組みの下で、労働者・民衆の生命と生活、平和が脅かされており、青年の友情や連帯が分断される事態が告発され、私たちが乗り越える課題が明らかになった。しかし、弱者を虐げるヘイトスピーチが蔓延し、安倍政権は戦争のできる国作りを進めている。
7月には多くの人々の反対の声の下でも集団的自衛権の行使容認の閣議決定が強行された。労働者が反対の声を上げても、政府は憲法改悪をもくろみ、戦後「平和国家」として歩んできた道から大きく外れようとしている。労働者・民衆を犠牲にする原発や基地や核兵器を必要とするこの社会の仕組みがあるなら、私たち青年は学習と交流を糧に、より大きな声を上げ、社会を変革する次の一歩を力強く踏み出さなければならない。
戦争を放棄し、平和を築き上げてきた世界唯一の被爆国である日本の理念が、いま崩れようとしている。安倍政権の暴走を私たち青年の力で断固阻止しよう。そして、今中央祭典で得た力をここに結集した仲間たちが先頭にたち世界へ発信しよう。いまこそ私たち青年が団結し、その力を示すときだ。
以上、全国の仲間にアピールする。

2014年9月23日
第39回平和友好祭中央祭典参加者一同

第39回平和友好祭中央祭典アピール



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Posted by 平和友好祭 at 00:11│Comments(0)青年共闘運動
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