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2013年12月22日

第18回世界青年学生祭典最終宣言

第18回世界青年学生祭典の最終日の閉会集会で採択された最終宣言を以下に掲載します。原文は英語およびスペイン語です。

最終宣言

「社会変革、連帯、世界の平和に向け、青年は帝国主義に反対して団結しよう」というスローガンの下、エクアドルのキトで開催された第18回世界青年学生祭典に世界88カ国から参加した8000人の青年は、次のように宣言する。
我々はエクアドル人民とその闘争をたたえる。我々は抜本的な社会的政治的転換と大衆による支配を目指し前進するエクアドル人民のたたかいに連帯する。「市民革命」の過程を通じた闘争における到達点とこの数年間に重要な前進を成し遂げたエクアドルの進歩的かつ戦闘的な青年の助けによって、反帝国主義的な国際青年運動はその組織的な闘争の歴史において新しい重要な瞬間を迎えた。我々は、帝国主義の打倒という共通の目的に向けたたたかいを強化する世界最大の青年の取り組みのために、青年の運動が着実に成長するラテンアメリカに集った。
第18回世界青年学生祭典は、平和、独立、民衆の自立、連帯、搾取の廃絶、社会主義などの理想を求める反帝国主義のたたかいに人生をかける全ての人々、とりわけ若い男女に捧げられた。我々はウゴ・チャベス、エロイ・アルファロ、クワエ・ヌクルマをはじめ闘争に全人間性をかけて貢献した人物の栄誉をたたえる。そして、2010年の反動で暗殺されたエクアドル共産主義青年同盟書記長のエドウィン・ペレス同志のことも思い起こさねばならない。
第18回世界祭典の成功は、1947年にプラハでかつての青年たちが示した政治的意思を再確認させた。世界民主青年連盟と加盟組織・友好組織によって今も祭典運動の情熱は燃え続けている。68年の歴史を通じて祭典運動は、植民地主義、独裁、ファシズム、戦争による干渉、青年・人民・労働者の権利や自立に対する攻撃への歴史的反撃を、国境を超えて共有する重要な場を生み出してきた。我々は、かつてのソビエト社会主義共和国連邦など社会主義国による祭典運動への助力を忘れない。1990年代の新しい困難にも関わらず、我々は世界祭典が戦闘的な世界の青年たちとより広範に深く結びつき、過去の祭典と同様に反帝国主義的な青年の運動に非常に重要な足跡を残し続けていることを確認した。祭典を通じた青年の反帝闘争は、資本主義的搾取の廃絶に向けた社会的進歩、平和のための連帯への道を照らし示してきた。その道は今も青年のたたかいを継続させている。
我々は帝国主義の巨大な攻撃の時代に生きているが、それは人々の抵抗闘争の客観的物質的条件を生み出し、そして帝国主義に対する勝利を勝ち取る絶大な可能性を持つ時代でもある。帝国主義は、戦争、占領、軍事介入のような伝統的手段のみならず、新しい手段と方法で攻撃を継続している。帝国主義戦争マシーンが資源やエネルギー市場の拡大に向けた独占の利益に奉仕する働きを止めないなか、近年、軍事力行使が世界中で拡大してきた。資本主義の危機は独占の求めに応じて戦争を拡大し、帝国主義の攻撃を激化させる。それは、帝国主義諸国間の力関係を再編し、矛盾を激化させ、競争を強める。さらに、伝統的な帝国主義の力に挑戦する新興国の勃興が緊張を増加させている。
第17回世界青年学生祭典以降、とくに帝国主義にとって地政学的に重要な地域では直接的な軍事攻撃が増加している。シリアをターゲットにした中東での最近の戦争と、アフリカとアジア太平洋における軍事基地と軍事条約による軍事攻撃は、ベネズエラが帝国主義の主要ターゲットの代表格となっているラテンアメリカでたたかう人々と進歩的プロセス継続に対する威嚇と威圧が、帝国主義の基本戦略となっていることを暗示している。
帝国主義による仲介は、軍事行動、政治介入、主権国家に対する経済的恐喝、傭兵への援助、近隣国間の緊張の増加、反動的勢力やテロリストへの支援、宗教的摩擦を止めるものではない。資本家階級は帝国主義システム内で彼らの影響力増加と力の再配分を強行しようとする。その目的に向け、国家による抑圧、情報や市場の操作、反大衆的プロパガンダ、大衆闘争への中傷、ファシスト集団への支援、共産主義と革命的理想への迫害が、EUやその他の資本主義権力によって様々な口実で公式に行われている。
世界祭典の参加者は、国内・国際レベルの学生運動、労働者運動、大衆運動、反帝国主義運動や平和運動に関与する全ての青年男女に呼びかけを強める。人々の間で友情や平和を求めてたたかい、帝国主義の利益に屈しないことが青年の利益につながる。
我々は、社会主義、独立、人民の自立、平和に向けてたたかいを発展させる全人民の側に立つ。戦争や占領や経済封鎖や抑圧に抵抗を続ける英雄的な人々、そして、帝国主義ではなく人民の正義のために自己決定を求めてたたかう人々への連帯を表明する。キューバ、パレスチナ、キプロス、西サハラの戦闘的な人々と連帯し、コロンビアでの平和的解決を支持し、そしてシリアへの帝国主義的介入や朝鮮とエリトリアへの威圧に強く反対する。イラク、アフガニスタン、リビアでの帝国主義戦争と占領、中央アフリカ共和国とマリへの介入を強く非難する。全世界の全ての国々・地域のたたかいに連帯を表明する。我々の支援があればたたかいは必ず勝利し、帝国主義の介入を終わらせ、世界は平和と連帯に向けた新しい段階へと踏み出すと確信する。
同時に、世界祭典の参加者は資本主義的危機とそれに伴う権利への攻撃に苦しみ、たたかう人々への連帯を表明する。我々は青年に帝国主義の軍隊の革命的打倒に向けた大衆運動と労働者階級の闘争に参加するよう呼びかける。
危機は資本主義が終焉を迎え、人類が直面する様々な問題を解決する能力がないことを暴露している。危機は労働者階級や青年の権利に悪影響を及ぼしている。今日、ヨーロッパでは青年の失業が着実に増大している。独占は直面する危機の克服のために労働者階級に犠牲を強要する。社会の全分野で新市場を創出するため、賃下げ、大衆的失業、民営化、国家の社会的機能の破壊を進めている。医療、環境、教育、文化はますます商業化させられ、支配階級は青年や人民を惨めな搾取を伴う未来に導いている。多くの資本主義国家の教育は、民営化と公共教育の破壊によって、国民の必要性や学生の利益ではなく、資本の利益に奉仕するものとなり、多くの学生が学業から追われている。搾取によって労働者階級は分断させられ、女性や移民や社会的少数者は搾取を強化されている。我々は、全ての差別されている人々の側に立ち、平等を求めるたたかいへの参加を呼びかける。
第18回世界祭典の参加者は、権利の保護に終わらず新しい勝利を求める労働組合や労働者の大衆運動に加わる青年のたたかいをたたえる。我々もこのたたかいの一部であり、公正を勝ち取る青年や人民の最終的勝利を確信する。我々は世界民青連、世界労連、世界平和会議、国際民主女性連盟や各地域の反帝国主義的学生組織とともにこの取り組みを強力に進めることを約束する。
我々は不安定雇用と外注化政策に反対し、権利と尊厳を伴う仕事を求める青年労働者のたたかいを支持する。何百万人もの学生たちによる全ての人に開かれた自由で無料で民主的な教育の要求を支持する。学生たちの教育に関する要求は、独占ではなく人民の必要に資するものである。
我々は、世界中で高揚する反帝国主義的な大衆闘争における青年たちの頼もしい積極的自己表示を、組織的に動員できる段階まで高められた闘争へと発展させなければならない。第18回世界祭典は、この闘争における全大陸での経験を交流する絶好の機会となった。
我々の闘争の正しさへの信念は、目的は同じままに搾取の形態を様々に変える、資本主義的発展の最高の段階にある帝国主義システムの具体的な理解に基づいている。我々のたたかいはこのシステムを打倒し、新世界建設に向けた平和と連帯と社会変革を求める。その世界は、経済が人々の必要の範囲で発展し、労働者と人民の手元に基本的な生産手段が置かれていることを保証する社会経済的システムに基づいている。
第18回世界祭典は社会変革と革命的転換の必要性を訴える。いまこそ青年の反帝国主義闘争と団結のときだ。世界の青年は正義と要求確立に向けた呼びかけを組織しなければならない。国際的枠組みの下にある我々のたたかいは非常に重要である。我々は未来を自ら選び取り、新世界を建設できる! 第18回世界祭典は世界中の人々が求める希望ある未来に向けた戦闘的なメッセージである。そして、我々は反帝国主義運動にとって重要な日程であるロシア十月革命勝利から100周年である2017年に第19回世界青年学生祭典を開催する可能性を模索する。
そして、最後の勝利まで我々の反撃とたたかいを進め、エクアドルとラテンアメリカの反帝国主義的青年たちとの国際連帯の継続を改めて宣言する。
2013年12月13日 第18回世界青年学生祭典

第18回世界青年学生祭典最終宣言


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