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2024年03月30日

高校生平和大使・兵庫2024未来への架け橋

「高校生平和大使・兵庫2024未来への架け橋」という集会が3月17日に兵庫県神戸市の六甲アイランドにあるカナディアンアカデミーで開催されました。かつて神戸市民だった事務局ですが、東灘区や六甲アイランドには縁が薄く、実に25年以上ぶりに六甲アイランドに行きました。ちなみにカナディアンアカデミーは110年の歴史を持つ神戸のインターナショナルスクールです。


集会はまずは「おやこえびす」のお二人による三線とベースでのコンサートから始まりました。THE BOOMの「島唄」、福山雅治さんの「絆」、BEGINの「三線の花」が披露されました。
続いて、主催者あいさつでは松尾美雨さんが「戦争の経験がない私たちは、被爆者から実体験が聴ける最後の世代。未来への発信を考え合う集会にしたい」と訴えました。

高校生平和大使・兵庫2024未来への架け橋
続いて、神戸市被爆者団体協議会の貞清百合子さんから広島での被爆体験をお聞きしました。核兵器廃絶に向けて、被爆体験の継承は本当に大切です。被爆者健康手帳の所持者の平均年齢が85歳を超しているそうです。反核平和の火リレー運動でも被爆者のお話を聴く機会をますます意識しなければなりません。

高校生平和大使・兵庫2024未来への架け橋
続いて、高校生平和大使やサポートメンバーから活動報告を受けました。ガザでの即時停戦を求めるスタンディング行動、東京ではイタリア大使館でイタリアにおける平和教育についての学習、国会や第5福竜丸の資料館訪問、スイスの国連欧州本部での活動などの紹介がありました。平和教育に関しては、「おじいちゃん、おばあちゃんから戦争体験を聞くのが難しくなっている」という状況についても指摘がありました。

高校生平和大使・兵庫2024未来への架け橋
宝塚市議の北野さんの司会で4人の高校生によるパネルディスカッションが行われました。以下のような発言がありました。
「小学校では平和について考える授業があった。高校では人権教育があり、平和をさまざまな社会問題、たとえばいじめをなくすにはどうすれば良いかといった課題と結び付けて考えるようになった」
「人権教育や平和教育は受け身の授業になっている。なぜ戦争が起きたのか、現代は本当に平和なのか、平和をどう実現するかを、今の知識をもとに考え合うことが大事」
「授業でインドのカースト制度について知り、自分で調べてみた。カースト制度による差別はインドの憲法では禁止されている。ここから、女性への差別など身近な差別について考えるようになった」
「日本とスペインにルーツがある。日本語と英語は話せるが、スペイン語は分からない。お店で英語で返事されることがあり、自分のアイデンティティについて悩んでいる」

事務局は討論を聞いていて、たとえば垂水にある神戸朝鮮高級学校との交流が、在日コリアンが多く住む兵庫県の高校生平和大使の活動にとって有意義になるのではないかと感じました。
「戦争について、ウクライナやガザなど遠いところのできごとと感じてしまう。自分に何ができるか分からない」という意見がありました。事務局も旧ソ連の各地での紛争やパレスチナのことをめぐり、高校生たちと同様に「自分に何ができるか」を考えさせられています。そのてがかりを見つけるために、スイスだけでなく、他のいろいろな国への派遣も今後のアイデアの一つではないかなと思いました。高校生平和大使での活動を経験した仲間が平和友好祭に参加してくれている県もあります。いつか、一緒に世界祭典に参加できたりしたら良いよね、と思いました。
また、今回の集会では戦争体験の継承とあわせて学校や地域における平和教育の重要性を認識させられました。労働組合の運動が平和教育の前進、発展につながれば、とも思いました。


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Posted by 平和友好祭 at 09:31│Comments(0)長崎広島国際連帯
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