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2021年05月19日

第54回全国青年団結集会中央実行委員会の声明の紹介

21春闘勝利を青年・女性の立場から訴え、決意し合うべく、「第54回全国青年団結集会」は当初は2021年1月下旬に長崎県での開催の準備を進めていました。
しかし、「新型コロナウイルス」をめぐるパンデミックのなかで、5月15日~16日への延期を判断していましたが、4月以降の「感染者」数の増加のなかで、2021年中の集会の開催を断念することとなりました。
中央実行委員会としては、2022年の春闘期の開催に向けて準備を開始するとのことです。5月16日付で中央実行委員会から出された声明を以下に紹介します。

青年・女性の生命と権利をまもるたたかいを進めよう
 「新型コロナウイルス」をめぐるパンデミックはいまだ終息が見通せません。感染者の増加が報じられ、4月25日からは3度目となる「緊急事態宣言」が発令されていますが、それでも東京オリンピック・パラリンピックの開催にこだわり、労働者や青年・女性にガマンと自己解決を強いる政府に対する不満が高まっています。
 「医療崩壊」が起きていると言われます。しかし、私たちは、医療職場で働く仲間たちが合理化攻撃の下で「コロナ禍」よりはるか以前から、厳しい労働実態にあったことを知っています。たとえば、自公政権は、2019年に424の公立病院、公的病院の再編を打ち出していました。「医療崩壊」なる事態の責任は、もうけや効率を優先させる論理を医療の分野に持ち込む政府・資本にあります。そのなかで私たちに求められているのは、「医療従事者」への「感謝」ではありません。団結・抵抗・統一という団結集会のスローガンを合理化攻撃に対置し、医療職場で働く仲間たちとの交流・共闘を強めなければなりません。
 「崩壊」はいずれの職場にとっても他人事ではありません。合理化が「人」を育てる余裕を奪い、労働者どうしが「仕事ができるか、できないか」で値踏みし合う職場を生み出しています。労働強化が際限なく進むなかで、仕事の経験が浅い青年が排除されたり、あるいは職場のあり方に疑問を抱いて退職する事態が起きています。職場の再生・再建には、青年たち、女性たちが働き続けられる職場つくりが必要です。
 いま、労働組合の役割や意義が深刻に問われています。「コロナ禍」は、年功序列賃金制度や非正規雇用の増加で低賃金の下に置かれている青年と女性のくらしにとりわけ深刻な困難をもたらしています。無収入、あるいは収入が極端に減り、事実上の失業状態に置かれている労働者も少なくありません。団結集会運動に結集している労組に所属する仲間からも、「会社の業績の著しい悪化で一時金の遅配が発生した。定額給付金のおかげで食いつなぐことができた」「収入が激減して労金から生活資金融資を受けざるを得なかった」という報告が届いています。労働組合が必要とされているにもかかわらず、「コロナ禍」で労働組合の取り組みが次々と延期・中止、あるいはオンラインのみでの開催となる事態に直面し、「労働組合は不要・不急だ、と言われているように感じる」という焦りを語る仲間もいます。
 そのなかでたたかわれた21春闘では、連合が集計した賃上げ率は5月10日時点で1.81パーセントとなり、2014年以降で最も低い結果となっています。鉄道職場で働くある仲間は、「会社は、もうかっているときには、わが社の一時金は業績連動ではないと言って出し渋り、今春闘ではコロナを口実にして賃金合理化を進めようとしている」という矛盾を指摘しています。困難なたたかいは、夏の人事院勧告を通じて公務職場で働く仲間の労働条件にも大きく影響すると考えられます。反撃の出発点として、青年と女性の実態を振り返ることが必要です。春闘にあたって「労使の信頼関係の維持」を強調する執行部に、困難な暮らしや労働実態を訴えた青年部・女性部の仲間たちもいます。
 全国青年団結集会の開催地である長崎における長崎バスユニオンの仲間たちの粘り強いたたかいと勝利は大きな希望を与えています。アキラメず、仲間と団結してたたかうことは、私たちが共有したい課題です。集会の準備を進めていた長崎県実行委員会の仲間たちも、全国の仲間たちとの交流に強い期待を抱いていましたが、「自粛」の雰囲気が強まるなかで、集会の開催を断念せざるを得ませんでした。交流を通じて、「コロナ禍」で労働者が恐れているものが、ウイルスへの「感染」による体調悪化よりも、「自粛」しないことに対する職場や地域でのバッシングである事実も明らかになっています。このため、「団結集会に集まろう」と呼びかけること自体が、逆に仲間の不団結をもたらし兼ねない状況もありました。一方、仕事は確実に果たすことが求められる職場の現実はいっこうに変わりません。
 社会や職場を覆う息苦しい雰囲気を打開するために、産別を超えた交流の機会を持ちたいと切望している仲間たちが多くいます。北海道、岩手、山形、新潟、長野、富山、鳥取、島根、香川、徳島、高知では、21春闘の勝利を決意し合うべく県団結集会が開催されました。オンラインツールを活用したり、泊まりこみ・対面での交流にこだわって実際に仲間たちが顔を合わせるなど、各実行委員会での議論をもとに団結と連帯を追求しました。それらの成果を持ち寄るべく、第54回全国青年団結集会への代表参加を各県・労組の仲間たちに呼びかけた結果、中央実行委員会には50人を超す参加報告が寄せられていました。
 残念ながら第54回全国青年団結集会は、2度目の延期を余儀なくされました。しかし、私たちは青年・女性の生命と権利を守るたたかいをアキラメたわけではありません。青年たち、女性たちが雇用形態、企業規模、官・民の違いに関わらず、困難な労働実態、生活実態にある事実に立ち帰り、労働組合のたたかいが「要」であり、かつ「急」であることを確認し合いましょう。全国青年団結集会中央実行委員会は、「団結・抵抗・統一」のスローガンの下、22春闘勝利をつかみ取る第54回全国青年団結集会に、全国各地の職場の仲間たちが長崎に結集することを呼びかけます。
2021年5月16日 第54回全国青年団結集会中央実行委員会

第54回全国青年団結集会中央実行委員会の声明の紹介
また、みんなで「密」になりたいですね。




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Posted by 平和友好祭 at 00:21│Comments(0)長崎青年共闘運動労働組合
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